セミントラとラプロス。1ヶ月服用後の比較。

2020年8月5日

慢性腎臓病のキクさん。
腎臓のダメージを少しでも軽減するために、セミントラという尿蛋白の漏出抑制をする薬を服用していました。
しかし、6月頃からセミントラが欠品になったため、代替品としてラプロスを服用することになりました。
服用し始めてから1ヵ月経ち、効果がどの程度違うのか血液検査により検証しました。

 

セミントラとラプロス効果の違い

 

セミントラの効果

慢性腎臓病の猫ちゃんでは尿中にタンパクが漏れ出し(蛋白尿)、このことが寿命を縮めてしまうことが知られています。セミントラはこの蛋白尿を改善する薬であり、蛋白尿をはじめとする腎臓病を進行させる様々な悪化因子を抑え、残された腎機能を守ることが期待できます。(公式サイトより)

セミントラの成分テルミサルタンは、アンジオテンシンIIという血圧を上昇させるホルモンを抑制します。このホルモンにより糸球体の圧力が上昇すると、糸球体が過剰に濾過をし、尿蛋白が増加します。そのため、血圧を下げることで過剰に濾過をする=腎臓を疲れさせることを減らし、保護することができるのです。

1日1回服用

 

ラプロスの効果

ラプロスは動物用医薬品で初めて「腎機能の低下を抑制」効能・効果で認められた治療薬です。
ラプロスの薬理作用:血管内皮細胞保護作用、血管拡張作用、炎症性サイトカイン産生抑制作用、抗血小板作用
炎症、血流減少、低酸素および線維化の 悪循環にアプローチし、腎機能の低下を抑制します。
(公式サイトより)

血圧を下げることで腎臓への負担を減らすセミントラに比べ、腎臓の保護に積極的にアプローチしています。

1日2回服用

 

セミントラとラプロスの効果比較

項目名 ラプロス
1ヶ月服用
8/1
セミントラ
1ヶ月服用
6/27
5/23 退院時
5/8
入院前
5/6
基準値
BUN 尿素窒素
37
32
27
21
54
16〜36
CRE クレアチニン
2.2
2.6
2.7
1.9
6.1
0.8〜2.4
BUN/CRE
17
12
11
11
9

セミントラ服用の1ヶ月に比べて、クレアチニンが下がっています。
ラプロス、我が家の猫には合っていたようです。

以前、動物病院の先生から聞いたとおり、
クレアチニンを下げるのは、ラプロス、セミントラ、フォルテコールなどの薬
尿素窒素を下げるのは、吸着剤

というのが、見事に反映されています。

 

ラプロスへ変更した事のメリット

液状のセミントラより、錠剤のラプロスが案外投与しやすいということに気付きました。

セミントラの味は甘く、ほとんどの猫は嫌がらないようですが、液体は粘度が高くこれが少々厄介でした。
こぼして猫の顔や体についてしまったら、すぐにホットタオルなどで拭き取らないと、毛が固まって乾くとカチカチの塊になってしまいます。
それをさらに放置すると、塊ごと毛が抜けてハゲてしまったり。。。
慣れればこぼすことも少ないかと思いますが。

ウエットフードが食べられる猫でしたら、混ぜて食べさせることで、ほとんど気が付かないでしょうが、我が家の猫はドライフードしか食べないので、シリンジで口に直接流し込むしかありませんでした。
薬もシリンジとセットで売られているので、シリンジで与えるのがデフォルトの薬のようです。

抱っこして口に何かを突っ込まれること自体がストレスらしく、毎回手こずっていました。
それでも、口に入れてしまえばそのまま飲んでくれたので、飲みやすい薬ではあったようです。

錠剤の場合は、口を開けた瞬間に奥の方へポイッと入れられたら、大体成功します。

奥に放り込むのがポイントです。

その後、喉や頬をなでるとゴクンと飲み込む、と本などには書いてありますが、上顎が動かせる状態だと器用に錠剤を喉から口の方へ押し上げてきますので、
上顎と下顎を固定して、喉をさすると成功率が高いです。

口の中の手前の方や、口の端っこの方に入れた場合は、吐き出してしまうことがほとんどなので、一回吐き出させてから再度奥へ放り込む方が良いと思います。

ちなみに、ラプロスは砕いたり粉状にするのがNGの薬です。
刺激のある薬が直接口や喉に触れないようにコーティングされているので、中身を直接舐めてしまわないようにしないといけません。

飲みやすいように砕いて小粒にしたり、フードに混ぜるために粉状にしないように注意しましょう。

 

ラプロスへ変更した事のデメリット

我が家の猫の場合、ほぼデメリットはありませんでした。

シリンジであげるより、お口にポイッと入れる方がストレスが少ないようです。
シリンジで1回より、錠剤を2回の方が、回数は多いですが嫌がることがほぼないです。

味が嫌で泡を吹いたりなどもしないので、万が一舐めても錠剤の外側部分は嫌な味はしないようです。

たまに飲ませてから少し経ってから吐き出していることはあります。

家族が「何か、フリスクみたいなのが落ちてるよ」と言ってきて気付いたこともあり、そうなると何日前の薬かも不明。。。
もう一度あげる訳にもいかないので、その薬は破棄することになります。
飲ませたらしばらく観察していないといけませんね。

これは、飼い主の確認不足が原因なので、それさえ注意すれば錠剤の投薬は猫・飼い主共にさほど苦痛ではありません。

唯一のデメリットとしては、価格が高いということでしょうか。
我が家のかかりつけ動物病院では、1ヶ月分約10,000円です。

しかし、なぜかセミントラもそのぐらいの価格だったので、うちでは価格変動はなしです。

通常は、動物病院でもセミントラの方が安く、個人輸入などの通販だと1ヶ月分4,000円ほどで入手できるようです。
ラプロスの方が、お財布には少し厳しくなりますね。

 

まとめ

セミントラからラプロスに変えることで、うちの猫では効果の違いがはっきり出ました。
その事がわかったので、セミントラから代替品に変えたことはかえって良かったのかもしれません。

最近は、以前のようにバタバタと走り回る姿も少し見られ、体が楽になっているのを見ていて実感しています。

ラプロスは合わなかった、という猫さんの情報もありますので、すべての猫さんにとって薬の変更は良い効果をもたらす物ではないかもしれませんが、積極的に治療方法を模索中の方は、セミントラの代わりの薬にチャレンジしてみるのも1つの手かもしれません。

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