猫の大腸腺癌(直腸腺癌)・手術から退院まで

2023年3月19日

とうとう大腸腺癌(直腸腺癌)の手術をすることが決まりました。
我が家の猫キクさんは、とっても神経質で臆病です。
手術自体ももちろん不安ですが、その後の入院期間が耐えられるかが心配でした。
その経過を記録しました。

手術が終わりました。骨盤は大丈夫だったのか?

2022年12月26日
とうとう手術当日です。

9:30に病院へ到着後、先生にキクさんを委ね、家族は帰宅。
自宅で終了の電話をひたすら待ちました。
前回書いた骨盤を切るか切らないかは、手術が終わらないと分かりません。
家族は祈る位しかできません。。。

13:00過ぎ、電話が掛かって来ました。

「手術は無事終了しました。骨盤は、切らずに済みましたよ。」

ヤッター!!
こんなに嬉しかったことはありません。
先生、本当にありがとう!!

これで、術後歩けなくなることは回避できました。
入院期間も短縮できます。

 

手術の結果。そしてショックな事が。

キクさんは前回腎臓病発覚時の入院で、2日間飲まず食わずを貫き通した超神経質猫です。
(ずっと点滴しているので、水分は取らなくても平気なのです)

今回はもっと入院期間が長引きそうなので、すごく心配しました。

●入院1日目(術後)

術後、麻酔が覚めたらICUで面会ができました。
家族の顔が見えると、ヨロヨロ立ち上がってこちらに寄ってきました。
その時のホッとしたような、嬉しいような表情からは、言葉が通じなくても言いたいことがハッキリ分かりました。

「あ〜、やっと迎えに来たか。
今日は何だか体が辛いけど、さあ早く帰ろ!」

個室の扉を開けると外に出ようとするので、「ダメだよ。出てきちゃ」と言い聞かせて閉めました。
でも、まだ帰れないことは気付いていないみたい。
とても辛いです。。。

先生が、尿管に詰まっていた石と、切り取った腸を見せてくれました。
どちらも綺麗に取れたのですが、1つショックな事がありました。

尿管の石を取った後、先生が管を詰まっていないかチェックしてくれたのですが、手術の糸が辛うじて通るぐらいしかなかったようなのです。。。
石を取ってもこの尿管は詰まる可能性があり、こちらの腎臓はいずれダメになるかも、とのこと。。。

手術の成功は嬉しいですが、腎臓についてはショック。
感情のジェットコースターが激しすぎます。

でも、とりあえず、できることは成功できました。

 

入院生活

●入院2日目(2022年12月27日火曜日)

午前中に面会すると、昨日とは明らかに態度が違ってムスッとしていました。

もちろんご飯は食べていません。
でも、目は結構力がある感じです。
もともと体重もあって元気だったので、すこしぐらい絶食でも大丈夫とのことですが。。。

背中から、バッグのようなものが出ています。

尿管を切って石を取り除いているのですが、切った所をギュウギュウ縫うと詰まってしまうので、ゆる〜く縫うらしいのです。
そのため、術後しばらくは尿が漏れてくるので、それを体外へ出すために管が付けられています。
バッグの中には尿が溜まっています。

実は、術後すぐは腎臓の腫れが引いたのです。
良かったね!!と先生と一緒に喜んでいたのですが、キズが直ってバッグを取り外すと、しばらくしたらまた腎臓は腫れてきてしまいました。。。
術後は傷口から尿が漏れていたので、それで腫れが引いていただけだったようです。
ガッカリ。。。
今は騙し騙し腎臓病と付き合っていますが、いずれ致命傷になるかもしれません。

夕方は家族と一緒に面会しました。
ごはんはまだ食べていない様子でした。

●入院3日目(2022年12月28日水曜日)

誰もいない夜中にコッソリごはんを食べてくれていたらいいな、という期待も虚しく、やはり何も食べません。
何だか術後より疲れ切っているというか、元気がない感じです。
やはり何も食べていないからだと思います。
家に帰れない絶望感もあるのかもしれません。
午前中1人で面会、夕方は家族と面会。

●入院4日目(2022年12月29日木曜日)

今日も食べていません!!
でも、口元が何だか汚れているなと思ったら、先生が流動食を少しだけ食べさせてくれたみたいです。
1食にも満たない量ですが。
今日も、午前中1人で面会、夕方は家族と面会。

●入院5日目(2022年12月30日金曜日)

今日もごはんを食べません。
食べないのでもちろんウンチも出ません。
もしかしたら家でなら食べるかもしれない、ということで退院することになりました。

手術した所の治りが悪いとかの問題は特になかったので、その点は良かったです。
尿管と一緒に大腸も一緒に手術したので、感染症もリスクも実は結構高かったので。
腸にはばい菌がいっぱいなので、腸を切ったらお腹の中はばい菌だらけになります。
尿管のキズが感染したら大変でした。

手術のキズなどは問題なさそうでしたが、やはり手術の後の入院が最大のネックでした。
でも、何とか生きているので、家でゆっくりさせてあげられることが嬉しかったです。

 

検査〜手術まで、費用はいくら掛かったのか?

下痢パネル+血液検査など 約50,000円
血液検査+X線検査+超音波検査 約20,000円
X線再検査+超音波再検査 約7,000円
血液再検査+X線再再検査+超音再再波検査 約21,000円
CT検査+内視鏡検査+病理検査費 約120,000円
X線再再再検査+超音波再再再検査 約7,000円
手術(尿管結石除去・腸切除)+入院費 約450,000円

トータル約675,000円

この後通院の度に検査しているのでもう少し掛かりますね。。。
ちなみに、うちの通っている病院は相場より少し高めだとは思います。
でも、先生も沢山いて、土日も診療してくれるので安心して通えるので納得しています。

うちは、以前の記事にも書きましたが、アクサダイレクトのペット保険に入っていますので、50%戻ってきます。
本当に有り難いです。

実は、もともと70%戻るプランだったのですが、年齢が上がったので強制的に50%プランに変更されました。
また、結構な金額を支払ってもらったので、来年から保険料が5%増しになるそうです。
でも、更新しますけどね。
続けられる限り、保険は継続させていただけると助かります。
いずれは打ち切りになる可能性も視野に入れながらですが。
(アクサは会社の規定で継続できなくなることがあるのです)

参考
ペットに保険は必要?実体験から学ぶペット保険選びのポイント

慢性腎臓病になってから早2ヶ月。 先日、ペット保険会社に5〜6月分の医療費分の保険請求をし、すぐに保険金が支払われました ...

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退院、しかし順風満帆ではなかった

やっとうちに帰ってきました!
おめでとう!!
これでホッとしてごはんを食べるに違いない!

そう思っていたのですが、うちでも全然ごはんをたべないのです。。。
この後、ごはんを食べられるようになるまで相当苦労しました。
そして排便困難も。
次回はその事をまとめようと思います。

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