12歳の猫が大腸腺癌(直腸腺癌)になりました。

2023年2月14日

2020年に慢性腎不全になった我が家の猫キクが、2023年大腸腺癌になってしまいました。
ただ今闘病中。
あまり猫では症例が少ないようで、試行錯誤の日々です。

血尿?いや、血便だった(写真あり)

2022年11月、キクがトイレをした後に砂に血が付いているのを発見しました。
血が付いた砂が10粒ぐらい固まっている感じです。

「血尿?」

と思い、すぐにウロペーパー(いつも常備しています)をスタンバイして、
尿が取れ次第病院へ。

結果は1時間後には出て、「血は出てないですね。結晶もないです」との報告がありました。
ホッとしました。

が、

やっぱりその後も、たまに血の付いた砂があるんです。。。
気のせいかな?と思っていたのですが、やっぱりある。
尿検査して貰って以来、注意してトイレ掃除をしていると、
ほぼ毎日あるかも。。。

そして、鈍感な飼い主でもやっと気付くのです。

「血が付いていたのはウンチだ!」

うっすらウンチに血が付いています。

よく考えたら、血尿だったら尿の塊自体に血の色が付くはずですよね。
でも初めて気付いた時から、砂の塊が血の色だったのではなく、
血の粘膜っぽいもので、砂が何粒か固まったという感じでした。

血便なのは間違いないので、至急検査することになりました。

 

大腸腺癌が発覚するまでの検査いろいろ

まず、下痢パネルという細菌やウイルスによる血便なのかを調べました。
結果はやはり「陰性」。
下痢はなかったので、そういった病気ではなかったようです。

その後は、先生により触診をして貰いました。
そうしたところ、肛門から5センチぐらいの所に、何かモコモコしたものがあり、
周りがブツブツしているとのこと。

やはり、何か腫瘍ができているのが原因の出血のようで、
MRIと内視鏡検査をすることに。
1週間後ぐらいに、検査の予約をしました。

検査は全身麻酔なので、手術扱いです。
前日の夜以降は絶食し、朝7時ごろからは水も禁止。
検査は半日ぐらいで無事終わり、後は結果待ちです。

内視鏡検査で取った細胞を、検査センターへ送り、
結果は1週間後ぐらいに来るそうです。

腸の腫瘍については結果を待つことになりましたが、
MRIにより、他にさらなる病気が判明しました。

まず、左に腎臓結石が見つかりました。
実はその前から腎臓が腫れているのをエコーで指摘されていて、
エコーでも結石は見えていたんです。
エコーで発見して以来2週間ぐらい、自宅での点滴を増やしたり、
尿路の動きを良くする薬を飲んだりしていたのですが、
やはり石の位置は全く動くことがなく、
こちらは手術が必要でとのこと。。。

それ以外に、横隔膜が裂孔していて、脂肪がはみだしているらしいです。
いつからこうなのか、もともと生まれつきなのか
その辺は定かではないみたいですが、
今は腸と腎臓の方が急を要するので、これについては様子見となりました。
ただ、あまり太らない方がいいとのアドバイスをいただきました。

この検査で、もし腸の腫瘍が悪性でなかったり、
抗がん剤が効くタイプの腫瘍だったとしても
手術は避けられない状態なのが分かりました。
かなりショック。。。

 

検査結果

直腸のできものの病理検査の結果は「大腸腺癌」でした。
猫では珍しいらしいです。

大腸腺癌は、まず手術で腫瘍を取り除くのが第一で、
抗がん剤治療のみという選択肢はありません。
抗がん剤治療だけでは治療できない癌なのです。。。
手術をした後、さらに抗がん剤治療ということはあるかもしれませんが。

実は、MRIと内視鏡が終わった後に、先生から切除の手術について
詳しい話が出ていたので、手術が必要なんだろうなとは思っていましたが。
実際告知されるともっとショックでした。

何故なら、検査後に先生から、
手術ならどういう手術になるのかをかなり詳しく聞いていたので、
その決断をしなくてはいけなかったからです。

小腸の腫瘍だったらお腹を開いて、腫瘍部分を切除できるのですが、
キクさんの場合は肛門に近い直腸の腫瘍なので、
術野を確保するために骨盤を一度切開し、筋肉を剥がさないといけない、
と聞かされていました。

骨盤を切ると、一時的に立てなくなるし、入院も長引くらしいのです。

キクにはその入院が耐えられないかもしれない、と真っ先に思いました。
子供の頃の避妊手術の時も、病院では飲まず食わずでしたし、
2020年の腎不全で入院の2泊3日でも病院では全くごはんを食べませんでした。
入院中は常に心臓バクバクで鼻は真っ赤でビショビショでしたし。

精神的にも肉体的にもキクには手術と入院は無理だ。
そう思っていました。

 

大腸腺癌の症状まとめ

キクさんの大腸腺癌ですが、兆候は2つありました。

1つ目は「血便」。

そして、2つ目は「変形した便」です。

変形した便は、MRIをする時に先生に指摘されないと気にしていませんでした。
先生に「平べったい便や、細い便が出ることはなかった?」と聞かれて、
そう言えばあった!と自覚しました。

平べったい便が出たときは、ちょっとお腹がゆるくてベチャッとしたのが出たのかな?
と思っていたのですが、思い返してみると、
固さ的には他の便とあまり変わらなかったような。。。

便が細くなったり、平べったくなっている時は、
腸に出来た腫瘍が邪魔で形が変わっていることが多いようです。

先ほど掲載した写真2枚目の左側にある便も、
よく見ると変形しています。
まるで赤血球のような形です。

もっと酷くなると便が詰まって便秘になったりもするようですね。

ウンチチェックは大切。

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